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虫歯になりやすい習慣

虫歯になりやすい人となりにくい人

こんにちは。神田駅前歯科クリニックです。

むし歯の治療を終えたのに、定期健診でまたむし歯が見つかった。という経験をされた方もおられるのではないでしょうか?「私ってむし歯になりやすい体質なのかな?」と思うと、歯医者に通うのも億劫な気分になってしまいます。

この「むし歯になりやすい体質・なりにくい体質」というのは、実際にあるとも言えますが、それだけが原因ということでもありません。しかし、よくむし歯になる人には似ている特徴や習慣があるのもまた事実です。

虫歯ができやすい人の特徴

遺伝的に歯質が弱い・歯並びが悪い

一般的に歯質(歯をかたち作る材質)や歯並びは遺伝すると言われています。歯質が弱ければ、むし歯菌に感染してしまった時により症状が出やすいですし、歯並びが悪いと磨き残しも増えてしまい、結果としてむし歯になりやすくなると言えます。

しかしながらむし歯菌として知られている「ストレプトコッカス・ミュータンス菌」は、生まれたての赤ちゃんの体内には存在しません。他人の唾液などがついた食器やキスを通じて感染すると知られており、感染しなければ歯質が弱くてもむし歯にはならないと言えます。

つまり、歯質が弱い・歯並びが悪いという遺伝的な要因は少なからずあるものの、むし歯菌に感染する機会が多く、むし歯によくなる習慣の人と似た生活をしているといった環境的な要因も大きいということです。

特に両親がよくむし歯になるという家庭だと、その子どもも両親と似た食生活・習慣になる可能性が高いので、見かけ上はまるでむし歯にかかりやすい体質が遺伝しているように見えるのです。

歯磨きの仕方が良くない

歯並びのところでも触れましたが、磨き残しが多いと当然むし歯になりやすくなります。

歯並びによる磨きにくさだけではなく、歯並びが良く磨きやすい歯並びだったとしても、歯ブラシはついついルーティーン化してしまうもので、おのずと磨きが甘くなってしまいます。

定期的な歯科検診に行っていないとどこに磨き残しがあるのかは中々気づきにくいため、自分だけでは判断できないところも厄介な点です。

虫歯になりやすい習慣チェック

下記の習慣に多くあてはまる方は、虫歯になるリスクが高いかもしれません。

  • しばらく歯医者に行っていない
  • 歯磨きは1日1回以下である
  • 甘い食べものやジュースをよく口にする
  • スマホや仕事など何かをしながら食事や間食をすることが多い
  • 間食は1日2回以上する
  • つい歯を磨かずに寝てしまうことがある
  • 早食いである
  • 口がよく渇く

虫歯になる3つの原因

「歯の質」「菌」「糖分」の3つの原因に時間の経過が加わることによって虫歯が発生します。

歯の質

歯の質とは、エナメル質、象牙質、セメント質など歯を作っている成分のことです。もともと個人差はありますが、歯の質が虫歯へのなりやすさに関わります。生えたての歯や乳歯は未熟で虫歯になりやすい特徴があります。カルシウムやビタミンAなどの歯を丈夫にする栄養を含む食材を食べたり、フッ素配合の歯磨き剤を使うことで歯質強化に繋がります。

ミュータンス菌

ミュータンス菌とは、虫歯菌のことです。糖分を栄養にして酸を作り出し、歯を溶かすことで虫歯になってしまいます。

糖分

食べ物の糖分はミュータンス菌が酸を作るための材料となるため、特に甘いものを口にすることが多いと虫歯になりやすくなります。

今日から始められる3つの虫歯対策

間食の時間や食生活を見直す

間食が多過ぎると口の中は糖分が多くなり、むし歯ができやすい酸性の状態が長く続いてしまいます。ついつい口に運んでしまいそうな時は自制して、口内環境を整えましょう。

間食をするなら時間を決めて、食事との間隔を一定時間開けましょう。口腔内が酸性になる時間を抑えることを意識することが大切です。

近年では糖分を抑えたお菓子やキシリトールなど、むし歯菌が分解しない甘い食品も増えています。少し意識して食生活を変えてみるのも良いでしょう。

歯磨きの習慣を変える

磨き残しの多い歯磨きを沢山やっても効果はありません。歯磨きの方法や道具を見直して効果の高い歯磨きを心がけましょう。

奥まった箇所を磨きやすくするワンタフトブラシや、歯間ブラシを使うことで磨き残しは大幅に減らすことができます。

可能であれば昼食や間食の後に歯を磨くことでもむし歯の発生条件を抑えることができます。時間や手段がない時でも、最低限軽く口をゆすぐことは忘れず、お口の中に菌を残さないことを意識しておきましょう。

虫歯菌を少なくする

最終的にはむし歯菌の有無が重要な要素になりますので、菌の量を抑えるための「プラークコントロール」をしていきましょう。

具体的には定期的な歯医者での検診が挙げられます。セルフケアだけでは落としきれない場所の汚れは歯医者に行って取ってもらいましょう。

虫歯を予防するには

虫歯になりやすい習慣と、虫歯になる3つの原因を見てみると、それぞれの項目が当てはまっていることがよくわかります。

例えば、歯医者にしばらく行っていない方は、きちんと時間をかけて丁寧に歯を磨いているから大丈夫 と思っていませんか?歯磨きだけでは落としきれない歯石は菌の塊であり、歯科医院の専門的な器具でないと落とすことができません。気が付かずに放置してしまうと、そこから虫歯になるリスクが高くなります。

また、痛みはなくても気が付かないところで虫歯が進んでいる場合もあります。特に被せ物や詰め物などが多い方は、きちんとケアができていないと被せ物や詰め物の下で虫歯が進行していることも。定期的に歯科医院に通うことは、ご自身の歯を守るためにとても大切です。

甘いものをよく食べる方は、食べる量や時間を決めて、食べたら歯を磨くことを意識しましょう。キシリトール入りのガムやタブレットなどに置き換えることもおすすめです。

この他、よく噛んで唾液をしっかり出すことで、唾液の作用でお口をきれいに保ったり、食べることに集中してだらだら食べをしないことで、歯が酸にさらされる状態を短くするなど、虫歯のリスクを減らすことにつながります。

今回当てはまった生活習慣を見直すとともに、まずは歯科医院でご自身のお口の現状を知り、治療が必要な場合はしっかり治療する、健康な方は歯科定期検診や毎日の正しい歯磨きなどの口腔ケアを継続し、長期的にお口を管理していくことが、健康なお口を守るポイントです。