ブログ|神田駅・新日本橋駅で歯科をお探しの方は
神田駅前歯科クリニックまで

  • 03-3272-0707
  • メニュー

歯の磨き過ぎ「オーバーブラッシング」

こんにちは。神田駅前歯科クリニックです。

歯磨きは歯と歯茎の健康を維持するために不可欠ですが、誤った方法で行うと逆効果になることがあります。虫歯がないにもかかわらず、歯が痛んだりしみたりする場合は、歯磨きの方法に問題がある可能性があります。
今回は、避けるべき歯磨きの方法や、熱心に歯磨きをしている人がよく経験する症状についてお話しいたします。

こんな歯磨きはNG!

力を入れてゴシゴシ磨く

歯に付着した汚れは、特に力を入れなくても除去可能です。もし力を入れて強く磨いている場合、それは歯や歯茎に対して悪影響を及ぼすことになります。歯ブラシの毛先が一ヶ月も経たずに開いてしまう方は、力を入れすぎている可能性が高いと考えられます。

硬めの歯ブラシを使っている

やわらかい歯ブラシを使用すると、物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、やわらかいブラシでも十分に汚れを除去することが可能です。もし硬い歯ブラシを使用している場合、歯や歯茎にダメージを与えている恐れがあります。

歯磨きの時間が長い

歯磨きを丁寧に行う人は、歯磨きにかける時間が長くなる傾向がありますが、過度な磨きは逆に歯にダメージを与えることがあります。もし5分以上歯を磨いている場合は、磨きすぎの可能性があります。

オーバーブラッシングの症状

歯を過度に磨くことは「オーバーブラッシング」と呼ばれます。オーバーブラッシングによって引き起こされる症状には、以下のようなものがあります。

歯が長く見える

歯磨きが原因で歯茎に損傷が生じると、歯茎が後退することがあります。その結果、歯が以前よりも長く見えることになります。

歯がしみる

歯茎が後退すると、歯根が露出し、冷たい物がしみたり、歯ブラシが触れると痛みを感じることがあります。

歯茎から血が出る・痛い

歯磨きによって歯茎にダメージが生じると、歯茎が傷つき、出血しやすくなります。さらに、傷口は痛みを引き起こす原因となります。

歯が黄ばんできた

歯の表面を覆うエナメル質は非常に硬い組織ですが、長期間にわたって過度にブラッシングを行うと、エナメル質が摩耗し、内部に存在する黄色い象牙質が見えるようになります。

磨き方のポイント

しっかりと歯を磨くために、硬めの歯ブラシを選んでいる方も多いかと思いますが、ブラシが硬いと歯や歯茎に傷がつきやすくなってしまいます。

知覚過敏や歯周病の人はやわらかい歯ブラシで優しくマッサージするように磨きましょう。
歯ブラシの大きさとしては、真ん中の前歯2本分の大きさのものが磨きやすいとされています。
正しい歯磨きには、歯の状態に合わせてさまざまな磨き方があります。

スクラビング法

一般的な磨き方で、歯茎への刺激が少ない磨き方です。
ペンを持つように歯ブラシを握り、歯に対して直角に毛先をあてて力を入れすぎないように小刻みに磨きます。
歯の表面や歯と歯の間をきれいに磨くことができる方法です。

バス法

歯周病や歯肉炎にかかっている人や、歯並びが悪く磨きにくい場所がある人に適している方法です。
歯と歯茎の間に毛先をななめにあてて、左右に小刻みにブラシを動かします。
歯周ポケットの汚れをかきだして、歯と歯の間の磨き残しが残りやすい場所もきれいに磨くことができます。
歯茎のマッサージにもなるので、歯ブラシは毛が柔らかいものを使うようにしましょう。

フォーンズ法

一番簡単な磨き方で、力加減が難しい子どもや高齢者に適している磨き方です。
上下の歯を噛み合わせた状態で、歯に対して歯ブラシを直角にあてます。
そのままぐるぐると円を描くように上下の歯をまとめて磨きます。

また歯ブラシは1ヵ月に1回は新しいものに交換するのが理想です。
もしもそれまでにブラシの毛先が広がってしまうようであれば、歯磨きのときに力を入れすぎている可能性があります。

時間をかけて丁寧に磨く

歯ブラシを小刻みに動かして、一本ずつ丁寧に磨くイメージで歯を磨いてみましょう。
丁寧に時間をかけて磨くと5~10分かかります。
慣れてくると3~4分で磨けるようになるので、慣れるまでは鏡を見ながら意識して歯磨きをしてみてください。

磨く順番を決める

磨き残しができないように、右から左など、自分で磨く順番を決めておくのがおすすめです。
歯と歯の間や、歯茎との境目、奥歯などはとくに磨き残しができやすい場所なので注意しましょう。
また奥歯の外側は、鏡でも見えない場所なので念入りに磨くようにしてください。

まとめ

歯と口の健康を守るために大切な歯磨きですが、磨きすぎはさまざまなトラブルの原因になります。
オーバーブラッシングを続けることによって、下記のようなトラブルが起きてしまうので注意しましょう。

  • 知覚過敏
  • 歯茎が痩せて下がる
  • 歯や歯茎に傷がつく

トラブルを避けるためにも、より効果的に歯磨きをするにはお伝えした3つのポイントを心がけてみてください。

  • 自分に合った歯ブラシを選ぶ
  • 力を入れて磨かない
  • 磨く順番を決めて、磨き残しをつくらない

もしも正しく歯を磨いていてもトラブルが起きてしまった、というときには早めに歯科医院に相談することが大切です。

歯科医院では、起きてしまったトラブルに対する処置だけではなく、その人の歯や歯茎に合わせた磨き方やオーバーブラッシングになっていないかなどを知ることができます。