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骨隆起について

こんにちは。神田駅前歯科クリニックです。

みなさん口の中に、コブのような硬いふくらみを感じることはありませんか?
鏡で見ると、まるで歯ぐきが腫れたように見えるため、慌てて歯科医院を訪れる人もいます。
もしも痛みのない硬いふくらみがある場合、それは骨隆起である可能性があります。
この骨隆起、放っておいても問題がないことがほとんどなのですが、手術して取り除いた方が良い場合があります。
骨隆起とは一体何なのか、どのような場合に治療が必要なのかをご説明します。

〈骨隆起ってなに?〉
骨隆起は、骨が過剰に発育した状態で、歯茎の下にできるコブのようなボコッとした出っ張りの事をいいます。
一旦膨らみが生じると、自然に小さくなるということはなく、だんだんと大きくなっていく場合もあります。
一般的に30歳~60歳くらいから膨らみが出現します。稀に20代でも見られることがあります。

この骨隆起は歯茎の炎症や、腫瘍などではないので痛みは基本的にありません。ただし、必要以上に触ってしまうと、歯茎の粘膜が傷つくことがあるため、触りすぎないように注意してください。

〈骨隆起の原因は?〉

歯茎にコブのような突起物ができてしまう骨隆起の原因は詳しくはわかっておらず、何が原因でコブができてしまうのか明確には分かっていませんが、歯ぎしりや食いしばりなどの影響が大きいのではないかと言われています。歯ぎしりや食いしばりは、とても強い力が歯茎にかかることで知られていますが、その力の悪影響から歯茎の骨を守るために、上下の歯茎の骨が接触する部分が過剰発達をしてできたものだと言われています。根本的な原因は歯ぎしりや食いしばりの可能性が高いといわれています。

〈骨隆起ができやすい場所は?〉
①口の天井の部分


口の天井の部分(口蓋)の真ん中にボコッと1つ出ます。
骨の形によっては2~4個ほどぼこぼことしているように見えることもあります。

②上の奥歯の外側の歯茎
上奥歯の外側に長く左右対称に現れます。
歯列の外側にできるため、大きく成長すると、顔の外から触っても膨らみを感じることができます。

③下の歯の内側の歯茎

下の歯の内側に左右対称に丸くぽこぽことできる場合が多く見られます。
歯列の中央部~前方に出ることが多いので、舌を奥に移動させるとよく見えます。

〈治療が必要になる場合はどういう時?〉
骨隆起は特に痛みがなく生活に不便がない場合、治療を行う必要がありせん。
しかし、以下の場合は治療の必要があります。

①話すのに支障が出る
骨隆起が大きく成長すると、発音が不明瞭になったり話しづらく感じたりする場合があります。

②硬い食べ物が当たって傷つきやすい
骨隆起が硬い食べ物などが擦れると、痛みを感じることがあります。
また、痛みだけでなく口内炎になりやすいこともあります。

③義歯を入れるのに支障をきたす
義歯を入れる際に骨隆起が邪魔になることもあります。
また、義歯をかぶせる部分に骨隆起が当たり、痛みが強く出てしまう場合もあります。

〈骨隆起を除去する方法は?〉
骨隆起を除去するには外科的手術が必要になります。
局所麻酔をした後、骨隆起がある部分の歯茎を切開し、骨隆起となっている骨を見える状態にし隆起している骨を削ります。
後は切開した部分を縫い合わせれば終わりです。

<骨隆起ができないようにするには>
歯茎の骨にかかる力を軽減することで、骨隆起を予防することができます。歯ぎしりや食いしばりは、歯科医でマウスピースを作り、寝る前に装着することで歯茎にかかる力を軽減できます。マウスピースは樹脂でできていて、歯ぎしりや食いしばりなどの強い力から、歯茎の骨を守ります。

骨隆起自体は、痛みもなく特に体に害はないものなのでそのまま放置していても問題ありません。
しかし場合によって、切除しなくてはいけなかったり、傷がつきやすく痛みを伴う場合もあります。

ほとんどの人が骨隆起がある事自体を知らない、気づいていない方が多いと思われます。